2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

草稿09/30

虫どちと一夜の月を分かち合ひ 亜紀子

草稿09/29

悲のごとく怒のごとく別烏かな 亜紀子

「橡子ども欄」令和7年「橡」10月号より

橡「子ども欄」 三回 コメント・亜紀子 枚方 小二 山口里々歩 なつ休みうみにあそびに行きたいな 夏休みプールに入るたのしいな なつやすみがたのしくすごせていいですね! 枚方 小二 おかむらともゆき なつやすみプールにいったたのしいな みんなプールがす…

「足高蜘蛛」令和7年「橡」10月号より

足高蜘蛛 亜紀子 蝶とんぼ蓮のつぼみに涼をとる 暑き夜も月の涼しく太りゆき 山の日や家の周りをひとめぐり 立ち替り祈る小社をしいつく 猛暑日や犬も水筒たづさへて 気が合うて足高蜘蛛の夜毎来る また数ふ残り少なの夏休み 雀らも今朝は涼しと集ひをり 忽…

「日参り」令和7年「橡」10月号より

日参り 亜紀子 毎朝のウオーキング途中に立ち寄る小社がある。谷龍神社、旧来は姫子龍神社と称され尾張徳川別邸内に鎮座していたそうだが、大正十二年に名古屋鬼門鎮護の片山八幡社の末社として遷座。諸病平癒の霊験ありと。 屋敷稲荷ほどの社で、説明文の白…

選後鑑賞 令和7年「橡」10月号より

エアプランツ影をく窓辺月涼し 市川美貴子 エアプランツ(気生植物)は樹上や岩石などに着生、根はおおかた付着のための器官と化し、水はごく少量でこと足り、自然界では夜間の霧を葉の表面から吸収しているとのこと。ことにハナアナナス属の植物のことを指…

令和7年「橡」10月号より

山梨や忍耐の碑の空に熟れ 星眠 渡りつつ鶸も呟く立志の辞 (青葉木菟より) 昭和五十八年福島県猪苗代町の野口英世記念館にて 当時のままの生家には「忍耐」の文字の碑、床柱には上京の際に英世自ら刻んだ「志を得ざれば再び此地を踏まず」の決意文。 (亜…

草稿09/28

こころなし今朝は爽やか鵯の声 亜紀子

草稿09/27

はたおりの時折り筬を打ちそこね 亜紀子

草稿09/26

人去りて池に残れる秋夕日 亜紀子

草稿09/25

祈る時つのりゆくなり虫時雨 亜紀子

草稿09/24

やうやうに涼風立ちし宮参 覚めやらぬまだきの路地に秋の声 亜紀子

草稿09/23

葎生の機屋にひとりきりぎりす 亜紀子

草稿09/22

さはやかや拍手ひびく朝の杜 栗むきつ耳鳴に耳凝らしをる 亜紀子

草稿09/21

おしいつく募るや崋山自刃の辞 父と子と母の間合に鉦叩 一叢のしがらみ匂ふ葛の花 亜紀子

草稿09/20

小鳥来る雨をいとはぬ四十雀 亜紀子

草稿09/19

稔り田と二輛電車に夕焼け空 涼到る予報まことに当りたる 清秋の紺地金泥秋草図 亜紀子

草稿09/18

松手入れ襤褸の古巣をそのままに 新涼や今朝はいつもと違ふ道 亜紀子

草稿09/17

夜明けゆく路地から路地へ秋の声 亜紀子

草稿09/16

稔り田もなきに群れをり街雀 槻大樹あふげば秋が来てゐたり 亜紀子

草稿09/15

磯鵯の声澄みわたる社宅なり 亜紀子

草稿09/14

いつよりか朝の道みち虫すだく 亜起子

草稿09/13

産土の虫の音しぐれ始めたる 亜紀子

草稿09/12

水晶をのせて蓮の葉浄土かな 亜紀子

草稿09/11

秋澄むや名品ひろぐ美術館 雨垂れの音も秋めく美術館 秋風や歩けばものを忘れゆく 亜紀子

草稿09/10

やぶらんの小径を朝の体操へ 亜紀子

草稿09/09

造つては壊す東京秋暑く 新宿の路地どん詰る秋旱 鬼灯やこんこん様のみ足元 亜紀子

草稿09/08

幼子もゑのころ草に遊ばるる 亜紀子

草稿09/07

混沌の運動会や零歳児 色鳥や遣水小さく鳴るほとり 亜紀子

草稿09/06

初咲きや寸の詰まりしまんじゆしやげ 亜紀子