2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
娘らと日日ライン草ひばりビルのもと秋の夕影にはかなる亜紀子
睡蓮も覚めぬ残暑の極みなり 亜紀子
怖づるなく鴉残暑の池に入る 亜紀子
あれは何座布団ほどな大茸 亜紀子
眠るべら 亜紀子疫ごもり暑ごもりもはや怠け癖冷房や閉ぢて無音の窓の中坪庭のしじまに浸る日の盛りワクチンの予約ひとつにしとど汗夕蟬や幼心にもの思ふ須臾の間が永遠のやう夏休みはやる瀬に若き実を吊る沢ふたぎこしあき蜻蛉雨後の腰帯締めなほし子を連れ…
玉虫 亜紀子 新型コロナウイルス感染拡大一途の中、まさかの東京二〇二〇オリンピックが始まった。開会式の絡みで臨時の連休となったこともあって拡大はさらに拍車がかかる。お休みがあれば、誰か彼か、何かかにかで人はいつもと違った動きをするだろう。ワ…
選後鑑賞 亜紀子拾ひたる空蝉のまだやはらかし 松尾守 早朝の散歩道。我々の目覚めは早い。猛暑の日々でも幾分しのぎ易い時間帯だ。壁や樹木、草陰にすがって羽化した蟬の殻が何かの拍子に転がり落ちたのだろう。ふと拾いあげて手に取ると、まだ羽化間もない…
子等睡る晩夏禱りの保姆若し 星眠 ( 営巣期より) 長野県大日向開拓村にあったカトリックの保育園。 同時掲載句に 蕎麦蒔けりはるかにうるむ旧山河 (亜紀子・脚注)
けふも来てあきつと歩む池の道 亜紀子
園の道ひと夜に茸そこかしこ 亜紀子
補虫網子らは無料の庭園に 亜紀子
日々過る小さき葎の虫の秋我を呼ぶ吾子のやうなり秋鴉亜紀子
けふ処暑の木々わたりゆく四十雀 亜紀子
式部の実色づきけふの始まりぬ 亜紀子
長雨にいやいやしをるゑのこ草 亜紀子
高階の窓訝しき虫時雨 亜紀子
何か急く秋の風鈴鳴りてをり 亜紀子
マンホールみるみる噴ける大夕立 亜紀子
渓声に秋のささめき雨後の径 亜紀子
墓詣現し身なれば無沙汰して 亜紀子
疫病も豪雨もやまず終戦日 亜紀子
かはほりの高さに一人酌むゆふべ 亜紀子
人寄せの灯籠も良き盆の入り 亜紀子
朝蟬もひと汽車遅れ夏の果 亜紀子
夏草も人も疲れを見せてをり 亜紀子
帰省子の簡易ベッドと常夜灯 亜紀子
階段を汗の日課の上り下り 亜紀子
垣内に園を洩れざる蟬時雨 亜紀子
石踏んで池わたりゆく蟬時雨 亜紀子
生れしより汚れを知らず蓮の花 亜紀子