2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

草稿10/31

石蕗に来て小さき蝶が時惜しむ月寒く俄か宿りの黄蝶をり亜紀子

草稿10/30

玻璃ごしに祀るや風の十三夜 亜紀子

草稿10/29

子ら遊ぶやうに小春のしじみ蝶 亜紀子

草稿10/28

颯颯と秋思ひきり物捨てて 亜紀子

「秋にはか」令和2年『橡』11月号より

秋にはか 亜紀子秋にはかコロナ不義理を重ねつつ自粛して半歩の庭に知る秋ぞ四隣みな日照りの庭をかこちあひ紫蘇は穂にばつたずんぐりよく肥えて例年の触れは中止の秋祭金水引名良し花良し増え過ぐる福音のちらし一枚秋風裡夢に見て露の花野をゆく鉄路あめり…

「彼岸花」令和2年『橡』11月号より

彼岸花 亜紀子 八月から九月半ば過ぎまで続いた今夏の猛暑。狭いながらも大事な庭がチリチリになった。何回かの激しい雨の後、彼岸花が頭を出し始める。彼岸花といっても洋種の園芸品でリコリスの名で購入した球根が少しづつ増えたもの。同時に植えた二種類…

選後鑑賞令和2年「橡」11月号より

選後鑑賞 亜紀子セニアカー守るかに蜻蛉列を組み 岩嵜妥江 セニアカーが橡誌上に載るようになってどのくらいだろうか。初めの頃はちょっと馴染みの薄いカタカナ語の感じがあった。シニア世代の車両なら、セニアでなくてシニアカーではないかと校正しそうにな…

令和2年「橡」11月号より

霧積のともしび暗し月夜茸 星眠 (営巣期より) 群馬県松井田町坂本、明治から続く霧積温泉の一件宿。かつて別荘地として開かれ、文人墨客、政治家などに愛された地。今は霧深い山中の秘湯。 (亜紀子・脚注)

草稿10/27

瑠璃秘めて襤褸をよそほふ秋の蝶 亜紀子

草稿10/26

高空の刺羽白光傾ぎ消ゆ 亜紀子

草稿10/25

小春日やおんぶばつたが背干して小鳥来る今年主なきピラカンサ亜紀子

草稿10/24

秋の夜の酒はしづかに逝く人よ 亜紀子

草稿10/23

疫病に魔女も自粛のハロウィーン 亜紀子

草稿10/22

朝あさの一日一句鶲来る秋一日花あげますの札かかげ亜紀子

草稿10/20

蜘蛛蜥蜴我も寒さは苦手なり 亜紀子

草稿10/19

道のべの木の実草の実おもしろき 亜紀子

草稿10/18

とどこほる日日石蕗も咲きかけて 亜紀子

草稿10/17

蔓引いて野のあさがほの種採りに 亜紀子

草稿10/16

早々と小さき池にも鴨の陣つづれさせ日がな千草の綴れ織どこまでも黄花コスモスいわし雲亜紀子

草稿10/15

木犀や雨のち晴れの日和得て山盛りの茹栗卓に夜の更くる亜紀子

草稿10/14

夕べより朝の寂しき秋鴉 亜紀子

草稿10/13

足もとの蠅捕蜘蛛も秋を言ふ 亜紀子

草稿10/12

せつかちに来てまた失せてせせり蝶会釈して三尺道の秋日傘亜紀子

草稿10/11

揚羽来て蕊ふるはする彼岸花野分晴れまたも藪蚊の紛々と亜紀子

草稿10/10

つぼみ上げ幾日を経るや石蕗の花 亜紀子

草稿10/09

しほたるる向日葵種を満載に 亜紀子

草稿10/08

暁闇の雨を聞きをり寒露けふ 亜紀子

草稿10/07

鮭帰る川のほとりに吾子の住む 亜紀子

草稿10/06

露むぐら夢さめやらぬしじみ蝶 亜紀子

草稿10/04

ビル谷間いそひよどりの声澄める 亜紀子